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育児に行き詰まったときにぜひ読んでほしい、「よつばと!」

とっても自由で破天荒な5歳の女の子「よつば」と、よつばを1人で育てる「とうちゃん」を中心に、子供の目線で日常を描くほのぼのコメディ。

登場人物はみんな曲者揃いで、まともな大人は1人もいない(小学生が一番常識的)。

コメディ要素が多いですが、読んでいるうちに自分の子供時代を思い出して懐かしくなったり、切なくなったり。

大人になると同じことの繰り返しのように感じられる何でもない毎日も、子供の頃はいつだって新鮮できらきらと輝いていたものですよね。

大人は知っててあたりまえのことも、子供にとっては大発見だったり。

将来は牛乳屋さんになって牛乳をつくりたい、と言って、白い絵の具を混ぜた水を大真面目でとうちゃんに飲ませる。

そんなよつばをとうちゃんが牧場に連れて行って、乳しぼりを経験させると、牛が自分で牛乳を作っていることを知って「牛ってえらいな!」と言ってよつばが牛に拍手を送るというエピソードが好きです。

セリフが面白くギャグマンガ的な一面もありますが、それ以上に情景が丁寧に描かれ、よつばがその景色をどのような思いで見ているのか、自分の経験を重ねて想像してしまいます。暑い夏の思い出、初めて見た花火、雨の日の水たまり、たまに食べるカップラーメンがおいしかったこと、机に落書きして怒られたこと。子供の頃って、1日がとっても長くって、1年なんて永遠に終わらないと思ってたな。

また、子供が出来てから読み返してみると、育児に悩む人にもぜひおすすめしたい内容だと感じました。

子育てについてもたくさんの情報があふれて、何を信じてよいのかわからず、毎日必死にがんばっているお母さん、お父さんも多いと思います。

ですが、この漫画に出てくるとうちゃんをはじめとした、よつばに関わる大人たちはみんな、とっても肩の力を抜いて子供との生活を楽しんでいます。むしろ、子供をおちょくって遊んでいるようにさえ見えます。

子供がいるからこその楽しみを見出しているというか。

こんな風に、もっともっと気楽に育児を楽しめたら、子供もユーモアたっぷりに人生を楽しめる大人になってくれるかもしれませんね。

そして、なにより面白い!笑ってストレス解消!

育児に行き詰まった時に、ぜひ読んでいただきたい漫画です。

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