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死ぬくらいなら会社辞めればができない理由

私がおすすめしたいのは、汐街コナ著「死ぬくらいなら会社辞めればができない理由」というエッセイ漫画です。

この本のタイトルにもある「死ぬくらいなら会社辞めれば」は、過労死などの報道があるとよく聞く言葉です。しかし実際には辞めることが出来ないまま、過労死は起き続けています。それは何故なのでしょうか。

この本では、著書が実際にデザイナーとして勤務していた会社での体験をもとにしています。

そこで、描かれている中心的なテーマは、自分の人生は自分自身で生きなければならないということです。

著書は、連日の深夜までの残業にしんどさを抱えながらも周りの人はもっと遅くまで頑張っていると働き続てしまいます。

気づかないうちに心が疲れ、ふと終電が来る時に「今一歩踏み出せば明日は会社に行かなくていい」「明日は会社に行かなくていい」と歪んだ思いに囚われてしまいます。

著書は飛び込まずに考え直すことが出来ましたが、この思いに襲われて飛び込んでしまう人もいるだろうことを考えると胸が痛みます。

このような冷静に考えると、歪んでいる思考に囚われないために、この本では「自分」の体や心の声に耳を傾けることを訴えています。

日本人はその文化からか、和や絆を大切にします。それは美点でもあるのですが、一方で自分を縛る枷でもあります。

和から外れないよう、自分の体や心に嘘をついて無理を続けるとやがて限界が来ます。しかし限界を迎えてから会社は何もしてくれません。

自分の体や心、そして人生は自分のもの。そんな当たり前だけど忘れがちなことをシンプルな漫画と素直な言葉で語りかけてくれます。

仕事だけでなく、人生にも示唆を与えてくれる本ですので是非読んでみて下さい。

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