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社会人大学人見知り学部卒業見込完全版

人気漫才師・オードリーの若林正恭が、雑誌「ダ・ヴィンチ」に書いていた連載を

書籍化したのが、「社会人大学人見知り学部卒業見込」。

本作は、この本が文庫化される時に、新たに100ページほどを追記したお得な本です。

とにかく面白いし、文体も読みやすいです。
それでいて、ちょっと考えさせられる内容になっています。

単行本では、社会に出た若林が、「何で飲み会でお酌をしなくちゃならないんだ!」
「何でグルメロケで美味しい!と広告塔みたいなことをしなくちゃならないんだ!」と感じている疑問を面白おかしく吠える内容でした。

それに加え、完全版では、社会に馴染むことを覚えてきた若林が、
「お酌しろしろ!」「つべこべ言わず、期待されたことを言っとけ!」と
過去の自分にツッコむことところが多く付け加えられています。

そして、若林自身の成長というか、変化も見られます。
単行本の初めの方で、趣味がないと書いていましたが、数年を経てそば打ちという趣味ができたこと。
昔、彼女にフラれた時にショックのあまり、過呼吸になってしまったことがありましたが、
最近フラれた時は、立てなくなるほどではなくなったこと。

段々、普通の人間の感覚に近づいてきました。
僕に共感してくれる人は少ない。という文章がこの本に出てきますが、正直、共感できるところがいっぱいありました。

ちょっとゆるくて優しい感じがウケている若林ですが、内面はかなり尖っていて、ただそれを隠蔽しているだけなんだなあと。
人間ってみんなそうやって社会に順応しているんですね。

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