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川村元気著「世界から猫が消えたなら」

この本は、二時間もあれば読み終わるようなサラサラした作品です。

しかし、読み終えた後で自分への問いが多く残る作品でもあります。

川村元気さんの本は初めて読みました。この本は原作となり映画化もされましたが断然原作の方がいい作品です。

私は、この本を三回読み返しています。物語はたった一週間分です。

主人公は、一人暮らしの郵便配達屋さん。ある日突然余命宣告をされるところから物語は始まります。

彼のもとに「悪魔」がやってきて世界から何か一つ消すことで寿命を一日延ばしてくれるという条件です。

時計、携帯電話、映画。毎日一つづつ消されていく中で彼はいろんな事に気づいていくんです。なくても困らないじゃないかとか、なくなってしまったら困るじゃないかそんな葛藤の中で本当に大切なものに気づいていく物語なんです。

読み終えたあとで、さて自分にとっての大切なものとはなんだろう?と考えてしまう作品でもあり、最愛の人は?大好きな友達は?と頭がグルグルします。

読み返す度に自分の中での答えが変わっていたりするので手元に置きたい本の一つです。この本のあとがきがまた素敵で、自分も誰かに贈りたくなる気持ちになります。

あとがきも含めて素晴らしい一冊です。

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