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発達障害の改善と予防

本作品は、発達障害は改善も予防もできるという著者である澤口俊之氏の書き下ろし書です。
現在メディアで良く取り上げられている発達障害について、東洋医学ではなかなか改善や予防という観点で話が挙がらなかったと思われますが、筆者は脳科学者という点から、脳機能障害である発達障害は改善できるということを何度も本書の中で繰り返しています。
また、間違った教育方法、特に右脳教育の一つとされるフラッシュカードやスマホを見せる等の教育方法によって健常者であった子供が発達障害になってしまう恐れがあるとの内容になっております。
また、予防方法として、年齢別に行うべき内容が具体的に書かれていますが、8歳までの時期に行わないと効果が少ないとの記述があります。
この理由については脳が8歳までに大人の脳とほぼ同じような発達が行われるとのこのでした。
タイトルで8歳までに行わないと改善も予防もなかなか難しいとは書いていないため、大きなお子さんをお持ちの方にはがっかりさせられる内容なのではないかと思います。
また、実際に発達障害のお子様を育てている親御さんが、子供を改善させたいとの一心で本書に書いてあることを行おうともしましたが数字カードを行わせるにも数字をちゃんと言えない子供もいるため、即座に対応することが難しいケースもあると思われます。
その際に教育相談を行っているとの記述もありましたが、ホームページを確認すると現在行っていないとのことであり、この時点でどうしようもなくなってしまいました。
発達障害の改善という、なかなか難しいことを簡単だと豪語しているわりには響かない内容でした。

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