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父は空 母は大地 Chief Seattle’s Speech 1854

先住民の主張シアトルが、当時の第14代アメリカ大統領にあてた手紙の内容がそのまま和訳され本になっています。

先進国に生きる人にはわからない、自然の美しさと偉大さ、いかに貴重で守るべきものであるかを彼ら独特の美しい言葉で伝えています。世界の尊さと儚さを優しくて力強い言葉で教えてくれます。

自然を壊しているのは文明を持っている先進国で、そこに住む人々がどんどん自然を切り開き、そこに住む先住民の暮らしを奪っていく。自然と共に生き、自然の中で生まれ、死んでいく。そんな生まれるための場所、命を終える場所を奪われていく彼らの気持ちがひしひしと伝わってきます。

シアトル首長のこの手紙は様々な本にて和訳されていますが、子供にも伝わりやすくわかりやすい言葉で訳されている「寮美千子」さんという方が和訳したものがオススメです。

自然の中で遊ぶことから離れている大人の方が読むと、なんとなく子供の頃を思い出し、微かな切なさがこみ上げるような、そんな内容です。家族で読むと、生きることについて少し考えさせられるような内容です。黙々と読むのも良いですが、ゆっくりを声に出して読んでみるのもオススメです。

人生に役立つ本は数多くありますが、心に役立つ本を読むならこの本はとても良いと思います。感動したい、癒されたい、じんわり泣きたい、そんな方は読んでみてください。物語ではないですが、壮大な物語を読んだような、読みごたえ抜群の素晴らしい内容です。

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